浅く広く学ぶ不用品とごみ
プラスチックのごみが減ることにつながる量り売りの取り組み

プラスチックのごみが減ることにつながる量り売りの取り組み

国民の脱プラスチックへの関心や行動は欧米諸国から大きな遅れをとっています世界中で増え続けているプラスチックごみが、海洋のごみ問題や廃棄物処理の面から地球の環境を脅かす環境問題として大きく取り上げられるようになってからも、私達の生活の中では多くの製品にプラスチックが使われていて、過剰な使用はまだまだ抑制できていません。

特に日本は世界の中でもプラスチック消費量が非常に多い国であるにもかかわらず、国民の脱プラスチックへの関心や行動は欧米諸国から大きな遅れをとっています。

そこでプラスチックごみが減るために注目されている取り組みが、量り売りの推進です。

買い物をする人が必要な分だけ商品を購入することができます 量り売りでは、実際にプラスチックのパッケージや容器が使われている商品を購入するのではなく、買い物をする人が必要な分だけ商品を購入することができます。

専用の容器を何度も使うという方法だけではなく、自分の家にある使い勝手のよい容器や入れ物を持って行けば、無駄のない買い物をすることができ、通常はごみとなってしまう大量のプラスチックを減らすことにつながるのです。

また、商品自体の価格も安く抑えられること、少量のお試しで購入できることなど、消費者にも多くのメリットがあります。

全国的に少しずつ広がりを見せています
日本では、量り売りを行っている店舗はまだまだ数が少ないですが、全国的に少しずつ広がりを見せています。

お米、野菜、ナッツ類、お菓子、ドライフルーツ、調味料、コーヒー、ビールなどの食品や飲料を扱う店舗で導入されていることが多く、持参した容器のほか、店舗で紙袋や瓶などの容器を用意してくれている場合もあるので便利です。

量り売りの習慣は少しずつ私たちの生活の中に浸透してきています
そのほかにも、洗濯用洗剤や食器用洗剤といった日用品の量り売りを試験的にスタートしている店舗もあり、量り売りの習慣は少しずつ私たちの生活の中に浸透してきています。

まずは、量り売りのようなごく身近なところからでもいいので、プラチックごみが減るよう一人一人が少しずつ努力していくことが、子供たちの将来のため、そして未来の地球環境を守ることにつながる大切な一歩となるのです。