浅く広く学ぶ不用品とごみ
不用品となった羽毛布団は洗浄と精製でリサイクルできる

不用品となった羽毛布団は洗浄と精製でリサイクルできる

羽毛布団を捨てるタイミングは、表面のカバーが破れてしまったり、中まで飲みものが染み込んで汚れが取れなくなったりした時など、色々あるでしょう。そして、多くの自治体が粗大ごみや不燃ごみとして羽毛布団を回収しています。

ただ、布団の中に入っている羽毛は、まだ使い道が残されているかもしれません。そうであるにも関わらず、ごみにしてしまうのは非常にもったいないです。そんな時は、不用品の羽毛布団をリサイクルすることを考えてみると良いでしょう。羽毛はそもそも耐久力が非常に高く、数十年から百年以上使い続けることができる素材です。

そのため、複数回リサイクルをしても、持ち前の柔らかい質感や保温効果を維持できる可能性があります。

羽毛布団に使用されている羽毛を、改めて素材として使えるようにするためには、洗浄と精製の工程が必要です。
布団は人の汗や皮脂を吸収する上に、ダニや微生物が数多く生息している恐れがあるからです。

ただ、きれいに洗浄をして、精製をして形を整えられれば、そのまま羽毛素材として使うことができます。羽毛を鳥から採取する場合は、鳥インフルエンザ対策を始めとする、衛生的な処置が欠かせません。しかし、すでに羽毛として使用された経歴があると、そういった部分の心配をせずに済みます。したがって、素材として仕上げるための工程が少ないです。

そうして、リサイクルによって素材として生まれ変わった羽毛は、同じような羽毛布団や、ダウンジャケットに使用されることが多いです。
そんな羽毛布団のリサイクルをするためには、対応しているところに持ち込む必要があります。

羽毛を素材として使用することが多い布団メーカーや衣料メーカーが、店舗に回収窓口を設けていることが多いです。また、自治体の中にもごみとして回収する以外に、羽毛布団のリサイクル対応をしているところもあります。そういったところにただ預ければ、後はそのままリサイクルをしてくれます。
特別な手続きをしたり、回収費用を負担したりすることはありません。