浅く広く学ぶ不用品とごみ
事業ごみを減らす方法について

事業ごみを減らす方法について

事業ごみとは各種店舗や事務所、会社などの事業活動において発生する廃棄物です。教育現場や社会福祉事業、非営利活動も事業活動に含まれます。

事業ごみは家庭生活から出る以外のごみとなり、事業者は自らの責任において適正に処理をしなければなりません。

産業廃棄物の発生量は家庭から出る一般ごみの何倍にもなり、減らす努力が必要です。事業ごみを減らす方法は、大きく3つに分けられます。ごみの発生を抑える方法と再使用する方法、再利用する方法です。

ごみの発生を抑える方法は製造業において作り過ぎないことと使い捨てをしないこと、余分な紙を使わないことです。
例えば、生鮮食品や惣菜など消費期限が短いものを製造する際には作り過ぎて余らせないようにし、販売する店舗においても適量な仕入れをして商品ロスを無くすようにします。また、事務用品などは詰め替えられて長く使用できるものを選んで使い捨てを防止し、できる限り電子データを活用して余分な紙を使わないようにすることが大切です。

再使用することについては、例えば、社内で自分の部署で必要なくなった備品や文房具などを他の部署に譲って再使用してもらったり、社内文書のやりとりには使用ずみの封筒を活用したりします。
社内での打ち合わせ資料などには、ミスコピーの裏紙を利用するのもよいでしょう。

再利用に関してはリサイクルできる材料を選ぶことと、実際にリサイクルすることが重要です。製造するにあたってリサイクルできる材料を選ぶことによって、製造過程で発生する廃棄物の処理が必要なくなり、ごみを減らすことにつながります。また、発生した生ごみを肥料や燃料にし、紙ごみを徹底してサイクルすることで、ごみを減らすことができます。

事業ごみを減らすには、普段からの取り組みも大切です。
小売業者ではバラ売りや量り売りの推進、詰め替え用商品の販売推進などがこれにあたります。製造業者での取り組みとしては、商品の耐久性の向上や修理サービス環境の充実などがあります。